6月9日作業風景


作業後の様子が先に紹介されましたが、今回は作業の様子とブドウ樹の様子をお知らせいたします。私は作業に集中していますので、写真はそのほとんどが鹿野さんによるものです。この紙面をお借りしてお礼申し上げます。

主力の第1班は第2農場プティマンサンの誘因をお願いいたしました。混みあっている枝を取り、絡まった巻きひげをほどき、番線にテープナーにて誘引していきます。一番上の番線は地上から2m程度になりますので、背伸びしないとテープナーでの固定ができません。最上位の番線から飛び出た枝は先端を折り、摘心します。この枝自体は今後伸びることは無いのですが、副梢(脇芽)が伸びてきますので、今後さらに混みあうことが予想されます。

第2班は第1農場山ソービニオンの走行式モアによる草刈りです。前回から参加している河合さんが今回も挑戦していただきました。すでに立派な草刈りマイスターとも呼べるほどに腕が上達していました。一人での作業でしたが、黙々と作業をしている姿は存在感あるものでした。

そして第3班は少し遅れて農場へ着いた方々で構成されている挿し木圃場の草取りとロックウール挿し木の定植部隊です。今年は挿し木の畑への直接植え以外に、ロックウールで養生した挿し木もチャレンジしてみました。時期的には少し遅かったのですが、しっかりと発根していますので、問題なく成長するものと考えています。

さて、この作業中に病気の発生と害虫による食害を見つけました。最初は黒とう病です。葉に最初の症状が現れ、スポット状の茶臼色に変色した葉の一部に穴が開きます。続いて茎の部分に黒い大きな斑点が見えます。その次はブドウ果粒にも大きな黒の斑点が顕著になり、房や枝ごと廃棄しなければなりません。

刈払い機で切断するより軽い段階の精神的なダメージを感じます。房に発生する場合もありますが、その手前で食い止める必要があります。よく10日日曜日も、農場内をくまなく歩き探したところ、棚で栽培している生食用ブドウや、今年植えたばかりの苗木にも発生していることを確認しました。胞子で増えることから園内での感染も考えられますが、それであれば既に発生している樹から新植した苗木までの間に発生している樹が多くあるはずですが、ありません。途中の樹に発生が無いということは苗木の状態で保菌していたことになります。この病原菌を保持している苗木は総じて成長が良くありません。今後、黒とう病の発生と拡散は苗木屋さんの責任としても重たいものがあります。

次は虫の食害です。ヒメコガネムシです。葉っぱが穴だらけになります。確認個体数は少ないですが、今後増えることが予想されます。早期に殺虫剤散布が必要ですが、できるだけ見つけ次第補殺します。

投稿者: Tsukuba Vineyard

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