4月27日 BQの開催!


前日の天気予報は午前中雨で、午後から晴れ!よしよし。BQは問題なくできるな、キャンプも大丈夫と信じていました。しかし、現実は大きく外れました。天気予報に一喜一憂しながらのBQとお泊りとなりました。すこし長くなりますが、あまりにも印象に残る1日を過ごしましたので、時系列で内容をご紹介いたします。

いつもなら作業後のワイン会やBQとなりますが、今回は大型連休中ということもあり、ゆっくりと準備も楽しもうということで、皆さんには午後3時半集合、準備の後午後4時からBQスタートという案内を出しました。午前中は曇っていたので、このまま雨が降らなければという考えは完全に甘かったです。降りやまぬ雨に参加者からは「本当にBQやるの?」応えは「やります」。傘を差しながら農場に集まる参加者。少し心は重たそうな足取りです。サンシェード2台を連結して、農場内のテーブルと行き来できるようにして、いつも通り集まったメンバーで乾杯です。

BQですが、ラム肉やマトンの炭火網焼きを中心にしてタンドリーチキン(大倉さん差し入れ)、焼きおにぎり、焼き筍、朝取りした椎茸も焼きました。

ワインとなればパンとサラダ、そしてアヒージョはつきものです。

なかなか豪華な食材です。何と言ってもラムの網焼きは最高です。炭火による遠赤外効果、そして余分な脂はアミからこぼれ落ちますので、味・栄養面からも理想的な状態と思います。これをサラダ菜でくるんで韓国焼き肉風にして食べます。

外気温は10℃を軽く切りましたので、5月が近いというのに吐く息が白い状態が続いています。このような時にはやはり焚火が一番です。雨にあたりながらも焚火に群がる人。そして忘れていた焼き筍を救出して満足する伊藤さん。

寒いながらもしっかりと着込んでこの雰囲気を楽しむ行弘家、延時家、天体望遠鏡で何やら話し込む中島家、といつの間にか一家が集合しているような感じでBQが進みました。

井坪さんはフランス・ルー・デュモンの仲田晃司さんが手がけたワイン2本を持参され、味の違いについて説明をしてくれました。がしかし、既に「違いの判らない」人は井坪さんの説明に相槌を打ちながら理解しているふりをしています。

小雨が降ったり、雨が止んだかと思うとまた少し降り出すという繰り返しの中、栗原の集落の方が山菜の「こしあぶら」やニンジン、筍のてんぷらをさし仕入れてくれました。

この日は大倉さんが手がけた日本酒もあり、北海道のツブ貝の塩辛との相性も抜群でしたが、やはりてんぷらもワイン・日本酒に良くあいました。何という贅沢三昧のことか。

午後6時過ぎには外気温は5℃程度かと思われますが、宴会は突然一気に盛り上がりました。虹が東の空に出たのです。久しぶりに虹が地平線上にきれいな弧を描いているのを見ました。素晴らしい演出となりました。6時半を過ぎるころには西の空に鮮明な夕焼け空を眺めることができ、皆大喜びです。食材、日本巣・ワインとも素晴らしい味わいですが、より大きなスケールで自然の演出も眺めることができ、参加者一同大変喜びました。

暗くなっても宴は続きます。焚火から離れられない人もいましたが、午後8時を過ぎて散会の時間が来ました。奥出雲ワイナリーの「小公子」に魅せられ、さらに同ワイナリーのシャルドネのスパークリングでグラッパの話で盛り上がりながら、帰宅する人を見送りました。

今回はこれで終わらないのです。そうです。お泊りをした人が4名いました。キャンピングカーやフルフラットにできる車の方々は車内で寝ることになりましたが、軽トラの私は軽トラで寝ることができずに倉庫でなることになりました。

流氷が来るオホーツクの海添いの街で育った私は室内のコップに厚さ2cm程度の氷が張るような家で寝ていた経験がありますので、零下にはならないだろうとたかをくくっていました。しかし、見事に敗れました。関東の4月の3℃に。5時前に置きだしたのですが、既に伊藤さんは3時過ぎに筑波山登山に出掛けていませんでしたが、周りは霜が降りてすっかり白くなっていました。実は寒くて3度も起きてしまいました。背中に毛布を入れたり、シュラフの上にジャンバーを置いたり、果てには頭が寒くて目が覚めてしまう状況でした。若いころの寒さ体験は何もメモライズされることなく、ただの老人となっていました。

起きて最初にすることは、焚火に勢いをつけることです。やはり生命線ですので。白くなった灰の中にサツマイモを置き、その間にお湯を沸かし、紅茶をいれ、一息つきます。15分後には焼き芋が完成です。ついでにバナナも焼いておきました。これが朝食です。ヘルシーですね。

少し長くなりましたが、心から楽しめる時間を過ごしましたので紹介させていただきました。農場のお手伝いをしていただいている方々との深い交流ができたと思います。

投稿者: Tsukuba Vineyard

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