第1回いばらきワインサミットに出席して


第1回いばらきワインサミット(茨城県内ワイン用葡萄生産者等連携会議)

平成27年7月8日 於:つくば市役所

ワイン用ブドウ生産者を中心に自治体行政職員や県議会議員、県農林水産部流通課、農業改良普及センターなどの専門員が参加し、総勢49名となりました。生産者の懇談会を想定していましたが、思ったよりも自治体の職員の参加が多く、驚きました。主宰者である県中小企業団体中央会・事務局長のあいさつに続き、主賓・県水産部アグリビジネス推進室長の挨拶があり、八千代ワインチャレンジ会・代表 西村さんから開催の趣旨説明がなされました。ブドウ栽培開始間もない生産者間の情報共有や醸造関係者、そしてワインの販売に関する問題までを共有できる場の提供が必要であることが強調されました。続いて、Tsukuba Vineyard・高橋が「茨城県でワイン葡萄が栽培できるか?」というタイトルで以下のような話を行いました。

全国的にワイン用ブドウ栽培、ワイン醸造への関心が高まり、自治体の強力なバックアップの元、多くの新規参入が実現している

  • その結果国内ではワイン用ブドウの不足が、そして来年の苗木の入手が不可能になっている現実があること
  • 自治体のテコ入れで、新規就農者やワイン塾の設立がブームとなっている
  • 自己紹介代わりに産総研で行っている研究の概要説明
  • シャトーカミヤの創始者である神谷傳兵衛が110年以上前に今の牛久市に23haのブドウを植え、醸造所を設立していること、関東平野の主な地質は同じようなローム主体の地質であることから十分ブドウ栽培は可能、現に生食用を含めて栽培者は多数存在
  • テロワールの違いの説明として甲府、土浦、余市の気温情報、日照情報を説明。もちろんワインの質はこれらだけの条件では決まらないことも
  • 北イタリア・バローロの地質露頭やブドウ畑の写真から関東平野における地質との大きさ差異について説明
  • 宮崎県都農ワイナリーの現状を説明し、台風・大雨の環境ながら国内ワインコンペで数多くの入賞を果たしているのは、栽培技術の工夫があるからを説明
  • これらこそがまさしくテロワールということになることを説明
  • イタリア・バローロ、ウイーンのブドウ畑の状況をスライドにて示し、工夫次第では畑の設備費を低く押さ得ることが可能である

以上の内容にて約30分間発表を行いました(発表pp.file参照)。ここまでで予定の半分の1時間を経過。この後、各生産者、醸造会社、酒販店などから現状に関する報告がなされた。生産者に限って言えば、専門の指導者が存在し確立された技術力の中で栽培・醸造開始されている法人、3-4年経過してワインを販売している団体、そして私のように定植して間もない個人という3タイプに分類できるが、特に栽培技術に関する不安の問題が大きかったと思われる。県会議員、そして県の農林水産部の職員には、ワイン用ブドウ専門の普及員の配置をお願いしてきました。現在の普及センターでの養成ではなく、民間大手の会社から高給で引き抜くぐらいの人材を配置してもらいと要望しました。予定の2時間がアッという間に過ぎ、笠間から来られている方々を栗原の農場、そしてつくばワイナリーさんの農場を案内いたしました。なお、常陽新聞、NHK茨城放送では事前の開催アナウンスや会の様子が報道・放送されるようです。

(発表pp.file)

 

投稿者: Tsukuba Vineyard

第1回いばらきワインサミットに出席して”に対して1件のコメント

    行弘研司

    (2015年7月10日 - 12:44 PM)

    nhkのニュースでの冒頭が高橋さんだったような。

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