油断!


北海道への出張や地元の子供会を中心としたお祭りの準備にと忙しくしており、プティマンサンの様子見を2週間ほど怠っていたら、写真のような悲惨な状態となっている房を発見しました。
IMG_6571bベト病が実に発生した状態です。初期のころは少し変形しているかなという程度ですが、次第に桃のような線が浮かび、さらに梅干し状態のしわしわ感がでて、最終的には黒く枯れてしまう状態となります。この状態が続くと房全体が実ベトに犯され、ワインどころの話ではなくなります。幸いにも、ベト病が広がっている状況は確認できていないので、この状態で収まると思いますが、厄介な話です。本格的なベト病の襲撃は初めてなのですが、あっという間に拡散することが身を持って確認できました。今後、休眠期間を含めた防除体制をとる必要があります。「一度出たものは必ず翌年も出る」といわれていますので、対処療法ではない、基本的な治療法を実践する必要があります。毎日のようにブドウ畑を見回ることが基本のようです。生き物であることの証明ともいえます。現在は、先端の細い剪定はさみで他の果粒を傷つけないよう慎重に取り除く作業を一房、一房行っています。白ワイン用ブドウは赤用ブドウに比べ、各種病気に弱いという一般的な性質、ましてやヨーロッパ種はその傾向が強いといわれていますので、注意していきたいと思います。房の管理が上手にできるようになれば、収穫時もかなり楽になりますので、ワインにするために必要十分な作業と考えることで元気も出てきます。うなだれている暇はありません。前に進み、黙々と次の作業をこなすことが必要です。

 

投稿者: Tsukuba Vineyard

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