いよいよ梅雨に入りました。が、11日土曜日は晴天で30度近くまで気温が上昇。農場の仕事は当然屋外なので、暑い!夕方になると風が出てくるので、随分楽になります。
さて、農場の状況をお知らせいたします。前回、挿し木の状況をお知らせいたしましたが、カラスによる襲撃でかなり悲惨な状態になっていました。うすうす気が付いていたのですが、写真にあるようにあたかも挿し木を抜いて「状況を確認しました」的に黒マルチの上に置いてあります。しかも葉がでて、根が出ているものを。
晴天続きなのでしっかり乾燥しています。15羽程度のカラス(ハシボソガラス)の集団が、隣の畑のトウモロコシを襲うのを目撃していましたので、ピンと来ました。犯人はこいつらだ。作業の合間に、カラスが高畝黒マルチ方向に集結しているのはよく目にしていましたが、まさか挿し木を抜いているとは。カラスは知能が高く、学習効果も高いものがあります。基本は餌を探しているのですが、こちらから見ればカラスが食べられるものではないので、安心していましたが、見事にやられました。石垣から持ってきた山ブドウの枝(50本ほど)はすべて抜かれていました。元気よく、芽が動き葉が出てきていましたので、楽しみにしていたのですが。カラスにこれ以上もてあそばれないよう、挿し木を行っている高畝に支柱を立てテグスを張り巡らせました。これで大丈夫と思います。
明るい話題を。写真をご覧ください。ともちゃん労作のマリーゴールドとコスモスです。マリーゴールドは昨年の種から、コスモスは挿し木で増やしたものです。雨の前に植え付けを行い、雨が降るとしっかりと根付くというサイクルの繰り返しでようやっとこの規模になりました。ハーブガーデンとしてよい景観を呈しています。草取りが大変な様ですが、一部黒マルチにしてあるところは草取りもなく順調に大きくなっています。草取りを考えると今後は1年草ではなく、多年草に代えていくようです。楽しみです。
マスカットベーリーAは2週間程度でこのように枝が暴れだしています。しかし、実も充実しています。かなりの量の収穫が期待できます。昨年、定植したので、2年目ですが国産品種だけあって生育が安定して早いものがあります。雨が止んだら、至急に整枝・剪定し、番線に誘引する必要があります。
第2農場のプティマンサンの整枝・剪定・誘引作業が終わったばかりですが、第一農場も待ったなしの状態です。
「6月12日の農場」に3件のコメントがあります
ノブ
(2016年6月20日 - 2:02 AM)ご苦労様です
順調に育っているのもいて、大変ですけど、楽しいのかなと思います
一つ質問なのですが、世界の多くは熱い年ほど、よいヴィンテージになると思うのですが、日本は涼しいほうが良いのでしょうか?
温暖化で、それも変わってきているのかもしれませんが
たかはし まなぶ
(2016年6月20日 - 11:35 PM)ノブさま
少し難しい質問ですが、一般的には温度が高いほど糖度が上がり度数の高いワインになることは間違いありません。しかし、国内における大手のワイナリーさんが北海道での農場展開や圃場の確保の動きをみると温暖化による高温を回避していることも明らかです。さらに北海道の栽培農家さんもドイツ系(ケルナー、ツバイなど)中心の品種から一般的なヨーロッパ系(カベルネ、シャルドネなど)の品種へと拡張を行っているのも事実です。日本の一般的なテロワールを考えると高温多湿から高温低湿への変化が望ましいと思いますが、ワイン用ブドウをすべてハウス内にて管理しないことには実現不可能と思います。現実的ではないですね。ご質問に十分お答えできていませんが、悪しからず。
ノブ
(2016年6月21日 - 2:54 PM)ありがとうございました!
やはり、元々、ワインの文化がない、というところから、やはり風土が関係してくるんだなぁと思いました
でも、可能性は、ないとは思いません
ニューワールドの暑い国でも、最高のワインが出来てる以上、これからですね!
いつも、ご丁寧な回答ありがとうございます!