8月の農場あれこれ!


台風9号による被害はありませんでしたか?我が家は開かずの木戸が道路に倒れ込んでいました。木枠が朽ちてボロボロだったので、左官屋さんに頼み、ブロックをしっかりと積んでもらいました。農場の被害は限定的で、番線からはずれた枝が散見された程度でした。台風10号の今後が気になります。

さて、しばらくお知らせがありませんでしたので、アラカルト的にご紹介いたします。写真(1)は10aの田んぼに植えたコシヒカリです。お盆前の写真ですが、順調と思います。

IMG_6594 (1024x768)ただ、周りの田んぼも誰も稲刈りをできないでいます。穂の真下まで台風の雨で水につかったからです。9月の中旬の稲刈りを予定していますが、あまりの忙しさでおだ架け、天日干しは泣く泣くあきらめました。ブドウが最優先ですので。

写真(2)は今年の年末ごろから新規開墾予定の畑の写真で、モアで草刈りを施したところです。全体で70a以上ありますが、2年間でブドウの定植を行う予定です。

IMG_6596 (1024x768)ここまでは垣根方式で行いますが、2018年ごろからは棚式の栽培方法を検討しています。今後予想される高温・多雨に適した栽培方法として棚方式を再検討したいと思います。

さて、ブドウの登熟に伴いハクビシンやカラスによる食害が出てきていますので、ココは電気柵による撃退方法が有効と判断して番線を用いる方式を検討しました。はるばる横浜から参戦してくれた伊藤さんが杭の準備をしているところ(写真3)です。

IMG_6625 (1024x768)しかし、雨の度重なる攻撃で中断を余儀なくされ、作業をあきらめました。伊藤さんが帰路についた瞬間から軽やかに晴れてきました。伊藤さんは必殺の雨男でした。

番線に電気を流すことは線の抵抗を考えると撚り線よりは有効なのですが、番線の設置や撤去を考えると相当な不利があることに気づきました。また、台風の影響で雨が続くことも考慮するとソーラー式の電気柵は来年から使用することに決定しました。
第1農場のマスカットベーリーAは2年目の樹ですが、たわわに実をつけてくれました。こんなに房が充実すると思わなかったので、かなり低い位置に誘引したのが敗因でカラスの攻撃を受けることになりました。50m・1列なので、ココは電気柵よりはカラス・ハクビシン対策として、有刺鉄線・木酢液・テグスの混合策を発案しました(写真4)。

IMG_6627 (1024x768)テグスはカラス対策です。今のところ、効果があるようで被害を受けずに済んでいます。今年重要なのは第2農場のプティマンサンです。写真(5),(6)に示すように2段張りの電気柵の設置が完了しました。

IMG_6629 (1024x768)IMG_6631 (1024x768)夜間のみの運転とし、「感電注意」の看板も掲示しました。一安心です。

現在のプティマンサンの糖度はBrixで15~17度です。白ブドウの場合、登熟すると果粒の透明感が出、種の位置がはっきりする状態になります。酸味のあるワインとするべく、糖度が20~22度程度でしかも酸味が十分感じられる段階での収穫・醸造を考えています。

今年は8月に醸造免許がおりたばかりのドメーヌ・水戸での委託醸造を考えています。9月上~中旬にかけての収穫が予想されます。

 

投稿者: Tsukuba Vineyard

8月の農場あれこれ!」に2件のコメントがあります

    ノブ

    (2016年8月30日 - 3:33 PM)

    こんにちは
    お久しぶりです!
    台風、なんとか無事みたいで良かったですが、ヴェレゾンの時期では、ないですか?日本は、台風があるから、ほんとにブドウ栽培に困りそうです

    たかはし まなぶ

    (2016年9月5日 - 3:41 AM)

    ノブさま

      台風の情報にはドキドキさせられます。9号、10号そして今日は12号と毎週続けてきています。プティマンサンの収穫をいつ行うべきか悩んでいます。糖度の具合と酸度のバランスをどこまで保つか。糖度があがり酸度が落ちている果粒が目に付く半面、糖度の上りがまだまだという果粒もあり、1房の中でもこのような登熟の違いがあり、かなり悩ましいです。水戸のドメーヌ・水戸での委託醸造を考えて打ち合わせに入っております。もし時間があれば是非水戸においでください。最短では今週の日曜日、除梗・破砕・圧縮作業となります。

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