台風による農業への被害は大きく、北海道・岩手など秋収穫の野菜・果物への甚大な被害が報告されています。天気予報を眺めながら、畑に出てブドウの様子を眺める毎日が続きました。10日土曜日にプティマンサンの一部を収穫しました。よさそうな房を選定し、倉庫に持ち込んで手作業で未熟果、腐敗果を根気よく取り除きました(写真1)。
こうして100kgのプティマンサンの収穫となりました。11日9時に水戸泉町にある先月にオープンしたばかりのドメーヌ・水戸(当日の搾汁の様子が掲載されています。–>http://domaine-mito.jp/news/news20160911.html)での委託醸造に向かいました。
プロセスは除梗・破砕(写真2)し、
下にあるステンレスの半胴に受けてバケツでバスケットプレスに移して圧搾(写真3)します。
ブドウジュースは少し黒ずんだ黄緑色ですが、甘さ・香・酸味ともバランスの取れた素晴らしいものとなりました。
解体した後のブドウケーキ(写真5)は巨大ですがチョコレートトッピングの抹茶ケーキの様ですね。手前の水色のバケツでブドウジュースを受けて、ステンレスのタンクへ移動しました。
酸化を防ぐために炭酸ガスをタンク液面上部に吹きかけ、空気との接触を防ぎます。腐敗果を徹底的に除去したので、得られたブドウジュースはとても香りの優れた品質となりました。搾汁率は通常65%程度ですが、初めてだったので、高品質を狙いそれよりも低い搾汁率としました。ここまでに用いた機械類はすべてイタリア製品です。
当日は茨城大学のインターン学生、一口オーナー、一般来客の見学があり、町中ワイナリーは大盛況でした。
以上、かいつまんで収穫から委託醸造までのプロセスを説明しました。第1農場のコスモスは台風で大きく傾きましたが、一部花が咲いていました(写真6)。
収穫のお手伝いに参加された安達・金澤・末永・佐藤・貝瀬さんにお礼申し上げます。