伐採が終了した立ち木はその根を抜き、耕作機械が入るようにしなければなりません。小回りの利くユンボにて、樹の周囲を掘り下げ、根の発達具合を確認しながら慎重に作業を行う必要があります。写真(1)では、ユンボが小さく見えますが、これでも軽トラでは運搬できない重量1トンもあります。
このユンボの働き具合は素晴らしく、直径10~20cmの立ち木の根を探り出しながら引き抜いていきます。また、掘削できる深さも1m程度はあり、立ち木の根を根こそぎ引き抜くことができます。これは作業開始状態ですが、次々と作業が進むと写真(2)のようになり、
引き抜いた根を処分して整地(写真3)をすれば抜根作業もおしまいとなります。
木の根の広がりは枝の広がりと同じだけあるといいますが、本当です。その樹の枝以上に広がっている場合の方が多いように思います。鉛直方向に根が発達することはあまりなく、1~2本の深い根が存在しますが、ほとんどは地下30cm程度を水平方向に伸びている根が占めています。
この後の作業として、土壌改良のための有機石灰等を散布して大型のカルチ(大きな爪が5~7本あり、深度50cm程度までの土を荒く起こす装置)での荒起しを行う必要があります。実施は今月下旬になる見込みです。まだまだ種々の作業は続きます。