耕作放棄地の再生-その5


一般的な腐食土壌は酸性であり、中性から弱アルカリを好むブドウのためには石灰などを投入して地盤改良を行う必要があります。顆粒状の苦土石灰(苦土は微量元素であるマグネシウム)を畑全面に散布しました。写真で軽トラの上に載っている赤いのが手動の散布器です。苦土石灰20Kgが一度に入りますので、背中に背負い畑の中を撒いて歩きます。結構な労働になります。苦土(マグネシウム)は果実類の甘さを引き出すための重要な働きをします。散布前(写真1)と散布後(写真2)ですが、残念ながら写真では苦土石灰の存在を確認することができません。

img_6744-1024x768img_6747-1024x768そして、土壌中に空隙を増やし、団粒化を促進するためにもみ殻も投入しました(写真3)。近くのコメ農家さんから無料でいただきました。軽トラの荷台にコンパネで枠を作り、一度に運搬できる量を増やすための方策です。

img_6748-1024x768雪かきのスコップで積み下ろしを行いますが、軽いのは軽いのですが、スコップを動かす回数をこなさなければならないので、しっかりと疲れます。普通なら大きなビニール袋に入れて持ち運びや保存に便利なようにするのですが、量的にはとても間に合わないので、軽トラで直接積み下ろしをする作戦にしました。散布後(写真4)は少し黄色みがかっているので確認できると思います。

img_6751-1024x768このほかにも、場所によっては完熟牛糞堆肥や牡蠣殻石灰、溶リン、菜種油カス、米ぬかなども土壌改良材として用います。

 

投稿者: Tsukuba Vineyard

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