今日からはいよいよ土を耕す段階に入ります。用いたのは大型トラクターにけん引されたスタブルカルチ(写真1)です。前3本、後ろ2本の大きな爪で土を掘り起こす状態となり、粗く耕耘することで起こされた土の表面が乾き、有機物を腐食させやすくする効果があります。
耕作放棄地なので、立ち木や葛の樹の根がはびこっている様子がわかると思います(写真2,3)。
この畑はおおよそ1500m²ですが、道を挟んで南側の面積は7000m²あります(写真4)。
筑波山と宝筺山(ほうきょうさん、右側)が見える南側の位置からは写真5のように見えます。左側は2m程度の落差の崖になり、粘土分が多い土壌となります。カルチで耕した後の土の塊が大きいことからも硬い土壌であることが理解できます。
30年以上にわたって耕作されていない、そして野菜などの畑には向かない土壌であることも理解できます。耕耘する前からある程度はわかっていたのですが、ここまで硬い土、粘土分が多くなると水はけが悪く、国産品種の山葡萄でも定植するには躊躇います。このような部分を避けて高畝を作り、ブドウを定植する必要が出てきます。
次のステップはトラクターによるロータリー架けを行い、土壌を細かくする作業へと移行します。来週以降からの作業となります。