成人式や大学センター試験時には決まって天気が荒れるようです。つくば市では成人式そのものが荒れて、逮捕者が出る始末ですが。14日、15日の土曜日・日曜日は晴れてはいたものの外気温が低く、風も強い状況下で屋外の作業はつらいものがありました。
畝の長さが50m以上には両端の単管杭に、テンションに対応するべく斜めの支柱を配置する必要があります。ブドウ樹の成長に伴い、重さによる番線への下向きの力が作用するためです。写真(1)をご覧ください。地上2mの単管杭にほぼ45度傾斜の単管が打設されているのが見えます。また、手前の単管杭は畝の長さが30mしかないため、また、挿し木の圃場とするため斜め支柱がありません。
この斜め単管打ちは人力で行うしかありません。用いた道具類を写真(2)に示しました。一番左側にあるのが今回用いた単管(外形48.6mm、肉厚2.4mm)です。亜鉛メッキされていますので、長期間の寿命を期待できます。この単管の右となりが打ち込み時に単管に被せてハンマーでたたいた単管ベースです。基本は地面において単管の固定に用いるものですが、単管を直接ハンマーで打ち込むとかなり変形するので、このようなベースを被せて打ち込みます。ベースの上下の両方を示していますが、今回の打ち込みでベースと単管ガイドが千切れた2組のベースが右側に示されています。ハンマーによる打ち込みの打撃で単管の先端が完全に千切れています。千切れたリング状の単管が見えると思います。単管ベース2個が破損した段階でこれでは無理と判断し、写真のさらに右側に位置する単管打ち込みキャップなるものを3個購入して2個を用いました。一番上が使用していないサラのキャップです。キャップのへこみ具合が打撃力の大きさを物語っています。そしてこのキャップの右にあるのが打ち込みに用いた大小のハンマーです。小(赤色)は4.5Kg、大は9.2Kgの重さです。
これを打ちおろして単管キャップを正確に打ち込むにはそれなりの経験が必要です。誰にも頼むことができないので、すべて自分で行いました。腕の筋肉、首の筋肉の緊張をほぐすために実施後のストレッチは必須です。1回の実施は2時間、15本以内と決めて行いましたが、結構な疲労となりました。この後は番線を張る作業に入ります。