施肥のスタート!


12月最初の土曜日は施肥のスタートとなりました。できるだけ化成肥料に頼らずに、有機質肥料と天然素材による施肥を心がけたいと考えています。今年は、完熟牛糞堆肥と牡蠣殻石灰を選択しました。牛糞堆肥は懇意にしている肉牛農家さんから2トントラックで運んでもらい、農場に1台ずつ降ろしてもらいました(写真1)。降ろした直後は湯気が立つ状態で、内部は20度以上ありそうです。ところどころに小さな塊はあるものの、手で触っても指の間からサラサラとこぼれ落ちる程度の乾燥状態です。

写真1
写真1

牡蠣殻石灰は天然の牡蠣殻を脱塩し砕いたものですが、主成分は炭酸カルシウムですが、窒素・リン酸・カリはもちろん、そのほか海水に含まれる微量要素(鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデンなど)を含みブドウの成長にはこの微量成分が欠かせません。

堆肥を運んでもらう前に牡蠣殻石灰を運び、堆肥上に散布して後は大きなホイールローダーで十分攪拌してもらいました。それを農場まで運んでもらったのです。農場では小さなホイールローダーで堆肥を畝間に散布していきます(写真2)。

写真2

草の間に茶色く見えるのが牡蠣殻石灰入り堆肥です(写真3)。

写真3

この後、畝間にライ麦の種を蒔きます。これは春先までにライ麦の根を成長させ土中(50~80cm)深くまで到達させることで水や空気、養分の供給が容易になる効果を期待しています。また、成長した茎は刈り取ることで緑肥としての効果を期待できます。穂が出る前の作業となります。次のステップは畝間をトラクターで浅く耕耘します。堆肥が土中に入ることでその効果を発揮しますので、この耕耘が大事になります。あくまでも浅くが基本です(写真4)。

写真4

ほぼ1日で第1農場の80a(約8000㎡)の畑の施肥作業が終了しました。この作業を人力で行うならば軽く4-5日はかかったことでしょう。機械を使わないと大変なことになります。というよりは必ず機械を使わなければならないということです。ライ麦の幡手時期としては少し遅れましたが、4月には50~60cmに成長したライ麦を見ることができると思います。残念ながらライ麦パンはできません。

投稿者: Tsukuba Vineyard

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