「暑い日差しを避けて朝早くからの農作業を望みます」との声に朝7:30~10:00の実施に踏み切りました。曇り空で、気温は高くなかったものの、湿度があったので、少し動くと暑さを感じるような土曜日の朝でした。山ソービニオンの枝の整理に精鋭5名で臨みました。
3年目の山ソーが主体ですが、成長が遅く同じ時に定植した八千代の方の樹と比べると半分ほどの幹の太さです。こんなにも差がつくのかと愕然としますが、そこはテロワールと思いあきらめることにしています。わかっているのは、土壌の栄養分が少ないことです。もともとブドウを植える前は、通年ロータリーをかけて、いつも雑草も生えない状態にきれいにしていた畑でした。雑草が生えない状態にある土壌はサラサラしていて、おおよそ団粒構造とはいきません。風が吹くと細かな土壌粒子が舞い上がるという状態ですので、土壌中の微生物にとっても快適な環境にはありません。水分を通す構造や水分を貯める構造が土壌中にないことになります。化成肥料で栄養分を補強することは可能ですが、土壌中の微生物を含めた環境は決して改善しません。ここは、有機肥料で時間はかかるものの気長に土壌中の環境が改善することを待つほかありません。
休憩時には甘いお菓子とお茶、そして筍ご飯のおにぎりです。
山ソーの一部では樹全体が枯れたものや、一部枯れが入り根本付近にしか新枝が伸びていないものなどがあり、新たな問題提起に思案する様子です。
今年の解決方法としては何もできませんが、原因を考え来年の春までには対処することを考えなければなりません。体は休みなしですが、頭も休むことは許されない状況が続きます。
ちなみに作業時間のシフトは午後が3:30~6:00です。土日で10名の方がお手伝いに来てくれました。大変ありがとうございました。15日土曜日も7:30~10:00、午後3:30~6:00のシフトで作業を行います。第一農場はほぼほぼ終了しましたので、第2農場に入ります。富士の夢の副枝取りと整枝に入ります。