浅井戸掘りとドローン 8月23日


8月前半の暑さに比べると、随分しのぎやすくなりました。台風16号の影響か風〈瞬間的にはお昼頃で3-4m/sec〉もあり,絶好の農作業日和です。さて、今日は手洗いや道具を洗うための浅井戸を掘る計画です。事前の文献調査では、第1農場の掘削予定地点には、地表からローム層と粘土層が1m程度、その下に砂層があり、6m程度まで続き、この砂層で採水できると判断しました。近くのボーリングデータと電柱敷設で確認した情報に基づいて判断いたしました。

井戸掘り写真1~5までに掘削の様子が示されています。あくまでも手掘りで行うということで写真2に示されているような直径100mmの鉄製のオーガ―ビットを写真1のように回転させて掘削する方法です。

井戸掘り1井戸掘り2したがって、オーガ―部に土がいっぱいになると引き上げて、土を除去しながら掘削する原始的な手法です。頼りは体力のみ。2m近くまでロームと粘土(河成)が続き、予想の約2倍程度の深さまで続いていたことになります。その後は砂層に当たり、掘削は容易になりました。ここでオーガ―から金澤さん作成の塩ビ管で作成した特殊掘削工具が出動します。これは掘削した穴に水をいれ、この状態で井戸掘り写真3のように上下動を与え孔周囲の砂をかきまぜ、孔径を拡大しながら掘るという原理です。

井戸掘り3周囲の砂層からの水が浸みだしてくると来るとこの手法が使えます。水位が50cm程度あることを確認して、がっちゃん(手押し)ポンプで揚水確認をします。井戸掘り4-5のような状況です。

井戸掘り4井戸掘り5残念ながら4-5回のくみ上げで水位が大きく下がり、周りの砂層からの浸みだしが追いつかない状況でした。水はあるが汲み出しに追いつくだけの水量が無いというのがこの時点での結論です。これを解消するためには汲み出しを行いながら、地下水が流れやすい道筋(水みち)を付けてやるか、穴径を大きくして水量を確保するかの方法を取らなければなりません。ここで、昼食になりました。

昼食今日は混ぜご飯とかぼちゃの煮つけ、白ゴーヤチャンプルー、そしてデザートして梨が準備されました。以上は“ともちゃん”の賄でした。

昼食後はいよいよドローンの登場です。初めて見るドローンは思ったよりも軽くしかも小さいものでした。ドローン1に示されるように、都内から参戦してくれた“あきほ”ちゃんと比べて見ると、その大きさが良くわかります。

ドローン1ドローン2-3は離陸開始直後の様子です。

ドローン2ドローン3動きも大変スムーズで、今までの無線ヘリとは比べようもないぐらい俊敏さを感じます。これで10万円もしないというのがすごいところです。第1、第2農場の静止画、そして第2農場の動画は編集・解析後送られてきますので、少しお待ちください。画像はかなり鮮明です。ジャイロ機能を持っていますので、全くぶれません。

井戸に関しては、機械掘りでの再実施を計画しています。目的別に手押しポンプの深度6m、そして各種利用目的に応じて深度20m、深度40mを計画しました。年内には完了する予定ですので、ご期待ください。また、ドローン撮影に関しても今後の利用に関して種々のアイデアが出て、楽しみな状況となっています。ちなみにドローンとは、蜂のオスの意味で、そういえばスズメバチの羽音に良く似ています。参加された皆様ありがとうございました。

井戸掘りは金澤さん、亀田さん、ドローンは日大・竹村さん、皇學館大學・近藤さんに感謝申し上げます。

 

投稿者: Tsukuba Vineyard

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です