今週は窓を閉め切って寝て丁度良い気温です。このまま秋になることはなく、9月に入れば30度超えの日が来ると思います。昨日夕方の倉庫の片づけ作業で携帯を忘れてしまったので、出勤前に取りに行きました。ついでに糖度の測定を行いましたので、お知らせいたします。今年3月に定植したばかりのものがほとんどですので、基本的にはあまり実をつけていません。ただし、マスカットベーリーAは30本ほとんどが実を付けましたが、すべて落としました。第2農場のプティマンサンは昨年5月の定植で2年目に入りますが、かなりの樹が実を付けました。
写真をご覧ください。
糖度測定の結果は17~22度、平均19度でした。酸度も乗り、口に含んだ状態は「そこそこいけるな」という状況です。種はまだ青みがあり、収穫は9月末以降と判断しています。口に含むと軽やかな甘みの後に酸味が浮かび、後半に種の周りの青みが感じられます。写真の中で葉や実についた白いものは石灰です。消毒のおかげで何とか、病気にかからずに来ています。このまま推移してくれると良いのですが。
次の写真は第1農場に、市内山口清水坪のお借りした土地から移植した2年目の山ソービニオンです。
清水坪はその地名の通り沢水が流れる傾斜地の下流側で、崖錐堆積物(栄養分はほとんどなく、礫混じり)が硬い粘土層の上に30-40cm堆積した、しかも水が溜まりやすい窪地となっています。多分、ブドウの生育にとっては最悪の条件だったのではないかと考えていますが、第1農場のローム層とは大きく環境条件が異なるところでの2年目なので、生育は良くなかった状況です。しかし、新梢からは実をつけていますので、何とか来年以降の挽回が期待できます。糖度測定の結果は16度でした。口に含んだ最初はプティマンサンよりも甘みを強く感じましたが、その余韻は長く続かず甘さだけが印象として残りました。酸度が低いことがこれからもわかります。
糖度測定に用いたBrix糖度計をご覧ください。
右側の部分が測定する葡萄液を載せるところで、左側の部分で内部を覗き、数値を読みます。この糖度計自体の絶対値は酸度との関係、あるいは基準とする糖の種類によっても変化しますし、メーカーごとの差異については全く情報がありません。したがって、Brixの糖度値はあくまでも相対的な差が有意な意味を持つと考えた方が良いようです。