川の水の持つ破壊力をまざまざと見せつけられた常総市の洪水被害。原因に関しても種々の憶測が出ており、今後解明されることと思います。さて、13日日曜日は第1農場の最後の消毒作業を終了して、第2農場を見て回りました。2年目のプティマンサンが実をつけていますが、スズメバチや虫の襲撃に会い、完熟の状態を呈していました。第1農場に気を取られている間に収穫の適期を少し過ぎてしまいました。7月末の糖度測定ではBrix糖度で22度をレコードしていましたので、あり得ることです。友人に相談して、14日月曜日夜8時から収穫することを決めました。なぜ夜かと言いますと、スズメバチなどの蜂類は夜間活動しないため、収穫の安全が保障されるためです。4cm程度のスズメバチの羽音を聞き、ドローンと同じような音、と姿を見てはそーっとその場を離れるしかありませんので。最近行われだした“ナイトハーベスト”を駆け出しの人間が行うのもおこがましい話ですが、このような状況では致し方ありません。夜間の涼しい条件下では葡萄自体の活性(蓄えた糖分の消費)が抑えられ、トータルでのブドウの糖分保全を行うということが言われています。また、収穫後も冷蔵庫で予冷することで良いワインができると言われています。今回はいきなりこの過程をトレースすることになりました。夜8時には友人4人、妻、長男と総勢7人で作業に取り掛かりました。軽トラに発電機を積み、ハロゲンの投光器で2畝を照らしながらキャップランプを頼りに収穫を行いました。30分程度で終了し、倉庫に運んですぐに腐果や虫に啄まれた粒を一つ一つはさみで切り落とす作業をその後1時間半程度行いました。手の方が作業が早いと、途中からはさみを置き、手作業に代えた友人もいました。途中、味見をしながら、おしゃべりをしながらの作業となりました。外気温は20度以下(体感的には17度前後と感じていました)、動かないと少し寒さを感じる程度まで気温は下がってきました。農場周囲には民家はないので、星がきれいに見えます。星空観察会を行うことも考えています。天体に詳しい友人がおりますので、観察会の実現は可能です。そういえば、友人たちとは宝篋山の麓の棚田でお米を作っているときに、棚田のそばを流れる沢へ蛍を見に行ったことを、そして子供たちよりもはしゃいでいたことを思い出しました。数年前の話です。選抜後の収穫量はおよそ50Kg。自宅に戻り12度の冷蔵庫へ収納しました。
やはり作業をしていると写真を撮ることができません。写真があると読んでいる方にも理解が深まることは間違いありませんが、作業に集中しているのでなかなか難しいことです。ご理解ください。ということで、10月初旬ごろの収穫期を想定していましたが、実際には9月の中旬の収穫となりました。積算気温の検討を行って、熟期が早まった理由を探してみます。急な作業依頼に快く応じてくれた友人(安達、亀田、金澤、中島、)に深く感謝申し上げます。