麦とクローバーの種まき!


あっという間に12月も中旬。今年もあと2週間ばかりとなりました。28日と1月4日の金曜日を有給休暇とすると10連休という話がラジオから聞こえます。簡単には有給休暇を取るわけにはいかないので、全く関心がありません。さて、冬季間のブドウ手入れ作業はそれなりにあるのですが、皆さん「今はひまでしょう」と言われますが、どっこいそんなことはありません。やることは沢山あります。どのタイミングでどの作業を行うかを常に考えて行動しています。

ということで、いつも通り時期的には遅れた作業ですが、土・日と実施しました。本来は11月中の作業です。まずは15日土曜日,第一農場北側の約30aの畝間に麦を撒きました。そのあと、トラクターで浅くロータリーをかけます。副業ではありません。麦の深い根の張りで地中に空気や水分・栄養分の浸透を促す効果を期待しての種まきです。したがって、5月初旬にはモアで出穂前の麦を刈り取ります。正確にはモアですので、長さ2-5cmの長さに切断され、グランドカバーもしくは緑肥としての役割を果たしてもらいます。出穂前に土中から貴重な養分を吸い上げられないようにするためです。

もう一つはクローバーの種まきです。こちらは雑草抑制と窒素の地中固定を目的に行いました。1昨年からクローバーの種まきで確認してきましたが、雑草の防草効果は大きいものがあります。根の密集性が他の雑草が生える余地を与えないというほどの効果があります。この性質を利用して樹間の草刈りを減らそうというのが目的です。もちろん土壌に必須の窒素を固定できる効果も併せ持ちますので、一挙三徳ぐらいの効果を期待しています。ブドウ樹の周りの雑草を抜き、土をあらわにしてから種を蒔きます。最初はブドウの樹の周りだけですが、今後時間の空きを見つけて植え付ける範囲を拡大していこうと考えています。

「雑草には草を持って制する」を信念に挑戦中です。除草剤を使えという指摘が多いのですが、いくら除草剤の効能や無害性を知っても、価格と散布に要する時間を考えたらなかなか実施するまでには至りません。3か月に一度は除草剤を散布しなければならないので、除草剤がジェネリックタイプが出て安くなったと言っても年間3回も散布するのではあまり節約になりません。一般的には人間の薬もそうですが、耐性を持つものが必ず現れ、効果がなくなることが予想されます。薬に頼るのではなく、有益な草に対峙して、退治してもらうのが理想ではないかと考えています。

投稿者: Tsukuba Vineyard

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