土壌の違いーその3・結論


第一農場南側と北側で草の生え方やブドウの成長に差があるように感じ、PHを測定し(―その1)、あるいは土壌診断(-その2)を行い検討してきました。

ブドウの成長に関しては今年の成長ぶりを見ないことには簡単に場所の差異があるとは結論できないと考えます。第2農場も同じような土壌と管理状態だったにも関わらず、2年目のブドウの成長は目を見張るものがあり、1年間で結論を出すのは早計と言わざるをえません。したがって、草の成長の差異は現時点では地形的な影響、すなわち南側の切土斜面で粘土分の少ない土壌に起因する排水の良さ、保水性のなさが主原因と考えます。この状況を改善するためには有機質の肥料、私の場合には完熟牛糞堆肥、を少しずつ与えながら微生物による土壌の改善を期待するのが早道と考えています。土壌診断における結果から、化成肥料や単肥のみで土壌改善のフィードバックを考えるとあまりにも狭い考えで土壌環境をコントロールすることになり、全体像が見えない結果になるような気がします。すでに、乱れた環境になっている土壌を再生することはかなり厳しく、時間のかかることです。ブドウや草たちに頑張ってもらって改善することを結論といたします。

写真は挿し木苗の現状です。番線類を外し、短く切り詰めた状態です。春の定植前に根の状態を確認し、あるいは整理するためにいったん掘り起こし、仮植えする必要があります。写真は生食用ブドウ、ネヘレスコールの仮植えの状態です。後200本ほど残っていますので、少し遅れましたが、天気が安定してくる2月上旬に実施する予定です。

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投稿者: Tsukuba Vineyard

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