Tsukuba Vineyard について


Logo-t-sつくばの地から、「美味しい、新鮮な、そしてdailyなワイン」を提供することを目指してワイン用ブドウを定植することを決意いたしました。良いワインは良いブドウからが基本コンセプトですので、つくばの気候風土に適した葡萄品種の選定や高品質な葡萄のための土つくりを目指し、結果として環境に配慮したブドウ栽培、農業経営が可能となるような将来方針を立てています。2014年11月につくば市の認定新規就農者として認められ、これまでの職業(産総研:研究職)とは縁もゆかりも無い、そして土地も無い、資金も無い、経験も無い全くの素人からの家業としての農業への挑戦という無謀な計画に突入いたします。あるのは、各方面の専門知識を有する多くの友人・知人と、良いブドウと良いワインを作りたいという夢と希望のみです。

現実的には、営農開始までの農地の確保、ブドウ栽培に関する座学と実技、生食用・醸造用ブドウ栽培農家さんの現状把握と技術的相談、日本各地のブドウ栽培やワイナリーの現場視察、つくば市・農業委員会・農業課などとの打ち合わせや申請書類の提出、垣根式を中心とした農場施設の安価な資材の調達方法や施工業者の決定、資金調達計画やそのための資料の準備、家族の後押しを得るための丁寧な説明、などなど現在も山のような準備作業に追われています。

2014年5月につくば市栗原第2農場(借地、10a)にプティマンサン150本を定植し、草刈り機で切断してしまった1本を除く149本がしっかりと根付いています。個々の樹ごとの成長の差はありますが、3回程度の防除にて病気も無く現在休眠期に入っています。土壌診断を行い、これらのデータを基に年間の施肥方法を考えています。将来的な土壌つくりのための有機肥料、そして即効性を考慮した無機肥料による施肥内容となります。基本は科学的なデータに裏打ちされ、合理的な経験則を採用した栽培技術となることが望ましいと考えています。

2016年3月末には定年となる老人ではありますが、知恵と勇気を持って、そして数多くの友人・知人や家族と楽しみながら、最終目標である良いブドウと良いワインを作ることに向けて余生を投じる覚悟です。

takahashi

 2015年1月 Tsukuba Vineyard 代表:高橋 学