1月は晴天続きで、東京は2日程度の雨しか降らない状況となっています。つくばも同じようなもので、耕作放棄地の作業中の畑も乾燥し、歩くと細かな土の粒子が舞い上がるほどです。畑に来たピノちゃんもうれしくて走り回り、ブチの白い毛もすっかり薄い茶色になっていました。自宅に戻り、シャワーを浴び元の白い毛に戻っていました。
番線を張る前に、高畝の区間の畝間に集積する雨をどのように地下に浸透させるかを考えていて、思いついたのが水抜き・浸透のための孔を掘ることでした。通常は暗渠や明渠などの農業工事が思いつきますが、傾斜地であること、浅いところで深度30cm程度に粘土が出てくることなどの条件から傾斜している低い箇所で雨水を集め、自然浸透させるのが費用対効果の観点から最適と判断していました。穴を掘るためにどのような機械を使うかを模索している段階で電柱を立てるときに用いるポールセッターという大きなアースオーガーとも呼べる掘削機を代用することが浮かびました。早速写真(1)をご覧ください。住宅地などで新規に電柱を敷設する際には必ずこのポールセッターという機械が登場し、掘削している場面を見たことがあると思います。最大掘削深度は6mとのことでした。
粘土が最も浅く出てくる畝間では写真(2)に見られるように2か所に穴を掘りました。
砂の層が出てくる箇所で掘削を止め、すぐに砕石(写真3)を入れ、地面まで充填しました。合計8本の孔をあけ、最も深いもので3.5mまで掘削しました。早く自然浸透の効果を見たいと雨が降るのを心待ちにしています。
農業用倉庫内の資材やタンク類を外に置くべく、雨のかからないように屋根だけの物置スペースを作りました。ポールセッターの仕事と平行して実施していました。壁や基礎がないこと、農業用関連資材を置くことなどの制約はありますが、3mx15mの広さで作りました。ほぼ完成した状況が写真(4)です。今回の耕作放棄地の再生を行っている最も西側に位置しています。ポールセッターの掘削で発生した土(主に粘土ですが)を軽トラで新設した物置の地面に敷きならし、地面の傾斜を解消しています。
一連の作業を終え、帰る準備をしている様子が写真(5)に示されています。垣根の単管、高畝、新設の物置、そして背景に筑波山が見えています。西に傾いた冬の陽と軽トラ、道具類、そして作業をお手伝いしてくれた坂本君と啓君の背中です。大変、お疲れさまでした。
次はいよいよ番線張りです。この作業はボランティア作業として実施します。2月上旬~中旬にかけて実施します。土曜日もしくは日曜日の午前中、そして皆で昼食(ワインを含む)を楽しみましょう。奮って参加してください。HPのご確認を忘れずに。
「耕作放棄地の再生ーその11 雨水自然浸透工事」に2件のコメントがあります
ノブ
(2017年2月5日 - 2:10 PM)こんにちは
ボランティア、行きたかったです!
ですが、うちも、かくかくしかじかで、、
申し訳ないのですが、行けません
次は、必ず!
たかはし まなぶ
(2017年2月6日 - 3:20 AM)ノブさま
コメントありがとうございます。大丈夫です、農場の作業は延々と続きますので。元気なお子様の誕生を祈っています。