ようやっと晴天が期待できるかもしれません。長い長い雨と曇天からの脱出が。昨年と比べるとブドウの糖度の上がり方が遅く、先日の糖度計の測定ではBrix糖度計で15~12でした。マスカットベーリーAもようやっと色づき始めたところです(写真1)。
さて、メルローの房に雑草がかかり始めたので、刈払い機で草を刈ったのですが、ブドウはカラスに襲われていました。そこで、カラス対策としてテグスを地面の低い位置に張り巡らせました(写真2)。少しわかりづらいかと思いますが、地面と平行にテグスが張られています。
カラスは羽に絡みつくようなテグスなどの細い線を極端に嫌います。このテグス設置後、葡萄の樹へのアクセスを試みるものの、とことこと引き換えしてくるカラスを目撃しています。カラスとの攻防は何とか制しました。カラスが歩きやすいようにブドウの樹の下の草を刈っていたことになります。また、カラスは背丈よりも高いような草をかき分けて獲物に近づくようなこともしません。したがって、葡萄の樹の下の草は、登熟した段階では刈り取ってはいけないということになります。また、カラスが餌として認識するのは酸味が強い段階ではなくある程度甘みが出た段階、すなわちBrix糖度計で15度前後からということにもなります。とりあえず、カラス劇場は終了ということになります。
ところが、写真3にありますように、まるで人間が味見をしたかのようなブドウの食べ方をするハクビシンがいよいよ出てきました。
こいつはなかなか手強く、カラスとは異なる対応をしなければなりません。カラスと同じように甘くなった食べごろを察知して獲物に攻撃する習性を持っていますので、いよいよハクビシン対策の実施となります。被害は極限定的ですので、まずはジャブ程度の罠をしかけました(写真4)。餌にはウインナーを使いました。1晩経ちましたが、この罠には入りません。
昨年の経験からも明らかですが、学習効果が高く、簡単にこの程度の罠にははまりません。が、この罠を置くことにより警戒感が強まり被害が少なくなるということがあるようですが、他の場所のブドウを食べていることに他なりません。今後、本格的なハクビシン対策として電気柵を設置しなければなりません。電気柵の設置のために、草刈りを行い、草の成長を止めるための除草剤散布を行い、電線のための支柱を固定して電線を配置する作業が待っています。