ベト病大発生!


なかなか太陽が顔を出してくれない天候が続いています。湿度が高く、しかも気温が低いとベト病が大発生します。スーパーでキュウリやナスが品薄でしかも高くなっているのをご存知と思いますが、こちらもやはりベト病が原因です。

ベト病を中心とした防除を考慮してこなかったのが敗因でした。同じ殺菌剤でも黒とう病やうどん粉病を中心に据えた防除暦を作成していました。ベト病にも効果はあるとの判断でした。しかし、見事に打ち破られていました。写真をご覧ください。葉に症状が現れ(写真左)、花穂にも表れ(写真中央)、最終的には果房に現れます(写真右)。

6月からはベトの予防薬として「園芸ボルドー」という殺菌剤を2回ほど散布してきましたが、すでに、症状が進行していたということになります。結果は防除が遅れたということになります。週末には慌てて治療薬を散布しましたが、何とか収まってくれるものと信じています。新規就農4年を過ぎましたが、初めてベト病の怖さを知りました。予想収量の10%程度の減量と考えています。今回の原因として、薬剤散布量の少なさ、花穂時期における適切な散布時期(5月上旬)と薬剤の選択ミスが考えられます。ベト病の勉強をもう一度おさらいする必要があると強く感じました。用いる薬剤によっては耐性菌が生じる可能性が高いのもベト病の大きな特徴です。また、防除としては休眠期における巻きひげやテープの除去なども大きな効果を発揮します。巻きひげ除去は完ぺきに実施していたのですが。

露地栽培のブドウには他にも、うどんこ病(写真左)などもあります。また、現在はコガネムシ(写真右)による若葉の食害もあります。

素人農家に大きな試練がのしかかっています。この轍を踏むことなく、来年は完ぺきに防除できるようにしたいと誓いました。

投稿者: Tsukuba Vineyard

ベト病大発生!」に2件のコメントがあります

    ノブ

    (2019年7月23日 - 9:02 AM)

    こんにちは
    10%ですか、、
    胸が痛いです、、

    これ以上の被害拡大がないことを祈ります。

    ノブ

    たかはし まなぶ

    (2019年7月23日 - 1:20 PM)

    ノブ様
     ご心配をおかけいたします。べとに強いとの触れ込みのモンデブリエはかなりやられていますが、房の被害は10%弱程度です。メルローのハイブリット「富士の夢」は2割強という感じです。甲州もべとに弱いですが、収穫には影響しません。2年目の樹だからです。プチマンサンはべと、うどんこ、黒とうともいづれも発症していません。以外に強い品種かもしれません。ということで今年の収量予想を下方修正しなければなりません。収穫時期も2週間ほど遅くなります。

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