汗ばむ陽気で、ひんやりした風に慣れた体にはきつい状況でした。今回は収穫後のブドウ樹の手入れとして、伸びすぎている枝のトリミング、取り残した巻きひげや副梢になった房の切り落とし、そして収穫されることなく枯れた房の切り落としなども同時に行いました。不要な栄養分の行き先を遮断して、穂木として用いる枝に貴重な栄養分を蓄えるようにするのが主目的です。この後は草刈も行い、見た目にも整然としたブドウ畑が広がりました。
醸造も最終盤に入り、タンク2本の発酵管理をメインにしています。果実感を重要視した早飲みのワイン仕立てと、糖度が高く少し温度が高めでのゆっくりとした発酵を目指した仕立てとかなり挙動の異なる2つのワイン醸造を同時に行っています。酵母添加後は酵母が酸素不足や栄養不足で苦しんでいないか、酸素過多になっていないかの判断をしながらそのための処置も同時に行います。酵母といえども、生き物ですので、貴重なサインを見逃さないよう細心の注意を払っています。今年もよいワインができると思います。
作業中の写真は残念ながらありませんので、夕日に映えるワイングラスをお楽しみください。撮影場所は農場内です。